- 2025年5月30日
AI画像はどうやって学習する?初心者でもわかる仕組みと技術の基本
「AIってどうやって絵を描いてるの?」こう聞かれて、あなたはスッと答えられますか?私も最初はまったく同じでした。……
「これ、本当にAIが書いたの?」
そんな驚きのあとに、「でも、なんか違うんだよなぁ…」って思ったこと、ありませんか?
私はこれまで、5社にAI添削ツールの導入をサポートしてきました。
その中で感じたのは“AIを使いこなせるかどうかは、プロンプト次第”ってこと。
とくにビジネスメールや就活の自己PR文みたいに、
ちょっとした言い回しや空気感が大事な文章ってありますよね。
そういう微妙なニュアンスになると、AIは意外とズレてきます。
でも、逆に言えば
AIに「どんな意図で、どんな人向けに、どう直してほしいのか」を
ちゃんと伝えられれば、プロ級の添削結果が返ってくるんです。
今回お伝えするのは、
✔︎「AI添削がいまいち伝わらない」人が
✔︎「プロンプトひとつで、伝わる文章を手に入れる」ための考え方と実例です。
AIが“頼れる相棒”になるか、それとも“手間のかかるツール”で終わるか?その分かれ道は、あなたの「一言」にあるかもしれません。
正直な話、「AIに添削させてみたけど、微妙だった」って声、よく聞きます。
でも、その“微妙”って、本当にAIの性能のせいなんでしょうか?
私が関わってきた企業の中でも、最初は
「AIってやっぱり精度が低いですね」なんて言われることもありました。
でも、よくよく話を聞いてみると
AIへの指示=プロンプトが、ほとんど“丸投げ”だったんです。
たとえば、
「この文章を直してください」ってだけ言って、
相手が人間だったら「どこをどうしたいの?」ってなりますよね。
AIも同じで、具体的な背景・目的・相手・トーンがわからないと、
的確な修正は難しいんです。
AIは万能じゃありません。
でも、ちゃんと設計されたプロンプトがあれば
**“人間より早くて、的確なフィードバック”**を返してくれます。
私が支援したある企業では、
「誰に・何のために・どこを直したいか」まで指定するようにしただけで、
社内メールの添削が月間40時間以上短縮されました。
つまり、**プロンプトは「AIを武器に変えるための設計書」**なんです。
AIの添削って、本当に信頼できるの?
そう思うのも無理はありません。
「文法的には正しいけど、なんか冷たい」
「言いたいことは合ってるけど、響かない」
そんな感覚、私も最初はよくありました。
実際に、AIと人間の添削には明確な得意・不得意の差があります。
下の表を見てみてください。
下の表を見てみてください。
項目 | AI添削の特徴 | 人間添削の特徴 |
---|---|---|
スピード | 即時・24時間対応 | 時間がかかる |
一貫性 | 高い(同じ基準で添削) | 添削者によってバラつきあり |
コスト | 低コスト(ツール次第で無料) | 高め(人件費がかかる) |
文脈理解 | 限界あり(前後の行間や意図は読みづらい) | 深い理解が可能 |
表現力 | 無難な表現に強い | 独自性や感情を汲み取る表現も可能 |
客観性 | 高い(ルールベース) | 感覚や感情が入ることもある |
どうでしょう?
AIは、大量の文章を瞬時にチェックしてくれる“効率マシン”としては非常に優秀。
一方で、人間ならではの気遣いや言葉の余白にある意味は、やっぱりまだ難しいんです。
だから私は、こう考えています。
AIは「一次添削」、人間は「最終チェック」
この役割分担ができると、効率も精度もグッと上がる。
そしてそのために必要なのが、AIに対してどう的確な指示を出すか=プロンプト設計なんです。
私が最初にプロンプトを試したとき、正直、ほとんど失敗してました。
理由は単純です。
「自分の頭の中の前提」をAIが理解してくれると思い込んでいたから。
たとえば、こんなプロンプト
「この文章を添削してください」
この一文だけで、AIに何をどう直せというのか、伝わるはずがありません。
実際にありがちな失敗プロンプトには、次のようなパターンがあります。
「ESの文章を添削してください」
…いや、たしかに間違ってはいません。
でも、**そのESのどこに、どうアプローチしてほしいのか?**がまったく見えていません。
AIは人間みたいに「空気を読む」ことはできません。
だからこそ、“この文章は何の目的で書いたか”を伝えるだけで、劇的に精度が変わるんです。
「ちょっとわかりやすくして」
「もっと自然に」
「好印象にして」
このあたりも“あるある”ですね。
でも、「わかりやすい」と感じるポイントって人によって違うんですよ。
AIに「自然にして」と言っても、文法的に正しい日本語に整えるだけで終わることが多いです。
あなたが求めていたのは「温かみのある語り口」かもしれないし、「カジュアルなトーン」だったかもしれない。
つまり、“主観的な価値観”を、具体的な表現で置き換えることが必要なんです。
プロンプトで見落としがちなのがコレ。
「添削して終わり」
→ 結果だけ出てきて、どこがどう直されたのか分からない。
逆にこんなふうに伝えればOKです👇
「変更前と変更後の比較を出してください」
「修正理由も一文で添えてください」
「全体アドバイスもまとめてください」
こうすることで、「納得感」と「学び」が残る添削になるんです。
プロンプトが曖昧だと、AIは“的外れな真面目くん”になります。
一方で、こちらが明確に伝えれば、AIは人間以上の速度と一貫性で応えてくれる。
それに気づいてから、私はプロンプトに時間をかけるようになりました。
結果的に、AI添削の精度と納得感は2倍以上になったと感じています。
AIが賢くないんじゃない。
こっちの指示が甘かっただけ。
私はそう痛感しました。
ビジネスメールでもESでも、「なんか伝わらないな」と感じたとき、原因の8割はプロンプトにあります。
じゃあ、どう設計すればいいのか?
ここでは、私が現場で成果を出したプロンプト設計のコツ7つを紹介します。
文章の種類で添削の方向性は大きく変わります。
「ES」「プレゼン資料」「社内メール」…どれも求められる表現が違いますよね?
たとえば
「以下のES(志望動機)の文章を、採用担当者に好印象を与える内容に添削してください」
この“タグづけ”があるだけで、AIの視点が大きく変わります。
文章って、相手によって正解が変わるんですよ。
部長宛のメールと、後輩へのメッセージでは、言葉の選び方も違います。
たとえば
「上司宛のメールとして、丁寧かつ簡潔に校正してください」
この一文があるだけで、文章の雰囲気がガラッと変わります。
伝える内容よりも、伝えたい“印象”や“行動”を明確にすることがカギ。
たとえば:
「自信と誠実さが伝わるような表現に整えてください」
こう書くだけで、AIは意図を汲み取ろうとします。
ビジネスライク?カジュアル?フレンドリー?
ここがブレると、全体がチグハグになりがちです。
たとえば
「です・ます調で統一し、落ち着いた丁寧な印象にしてください」
添削してほしい項目を絞れば、AIはそこにリソースを集中してくれます。
例:
フィードバックの仕方を指定しておかないと、どこが変わったのか分からないことが多いです。
たとえば
「修正箇所を明示し、理由も簡潔に添えてください」
ここまでできたら、最後にもう一声。
たとえば
「全体的な改善ポイントと、印象を良くする提案もお願いします」
これで、**“そのまま使える文章+学びのある添削”**が完成します。
プロンプトは、ただの指示じゃありません。
AIを“自分だけの優秀な校正者”に変える設計図です。
最初はちょっと面倒かもしれませんが、この7つの型をベースにすれば、添削の精度と再現性は格段に上がります。
ここまで読んでくださったあなたなら、「じゃあ実際、プロンプトを変えるとどれくらい違うの?」って気になりますよね。
私も気になりました。だから、検証してみたんです。
お疲れ様です。〇〇の件、先方より連絡がありました。内容については確認済みです。問題ありませんが、今後も注意が必要です。よろしくお願いします。
一見問題なさそうですが、抽象的すぎて情報の粒度が足りない。
上司からすれば「で、何がどうなったの?」と感じるレベル。
お疲れ様です。〇〇の件について、先方より「納品日を1日早めたい」との連絡がありました。対応可能な旨を伝えておりますが、今後同様のケースに備え、事前確認のフローを見直します。ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
どうでしょう?
事実→対応→今後の対策が明確になり、上司への報告として非常にスムーズです。
トーンも丁寧さを保ちながら、必要な情報を過不足なく伝えています。
この違いを生んだのは、
プロンプトで“誰に・なぜ・どの視点で”添削してほしいかを伝えたかどうか。
つまり「AI」より「使い方」なんです。
プロンプトの設計に少しだけ手間をかけるだけで、AIは、単なるツールから“頼れる文章パートナー”へと進化する。
私はそう確信しています。
「どのAIツールを使えばいいですか?」
これは、コンサル現場でもよく聞かれる質問です。
結論から言えば、目的に合ったツールを選ぶのが最優先。
それぞれ得意分野が違うので、“万能ツール”を探すよりも、“適材適所”で選ぶのが正解です。
ここでは、私が実際に企業導入や個人検証で使った中から、用途別に厳選したAI添削ツールを紹介します。
Shodoは、「自然な日本語表現」に特化した文章校正AIです。
特徴は、文法や語彙ではなく、**「読みやすさ」や「文の流れの滑らかさ」**を重視している点。
たとえば、語尾の連続使用(〜です。〜です。)や、読点の位置、接続詞の不自然さなど、人間が読んで「ちょっと気になる」部分に強い。
4,000文字まで無料で使えるのも魅力で、ブログ、SNS投稿、Webライティング、社内向けの軽い文章にぴったりです
IWIは、とにかく文法・誤字脱字のチェックが精密。
Microsoft Wordの校正機能に近いイメージで、ミスがあればどんどん赤線で警告してくれます。
論文、報告書、マニュアル、研修資料など、「とにかく正確さが最優先!」という文章に最適。
ただし、表現の柔らかさや読みやすさにはあまり手を入れてくれないので、“ガチ文書専用”**として割り切るのがベストです。
User Localの文章校正AIは、ChatGPTと連携できるのが最大の特徴。
ルールベースだけでなく、**「前後の文脈を見て添削」**してくれるのがありがたい。
たとえば、ビジネスメールでありがちな、
「敬語が正しくてもニュアンスが固い」とか、
「文法的にはOKだけど伝わらない」みたいな部分を見抜いてくれます。
広報・プレゼン・社内メールなど、“読まれ方”が重要な文章に向いています。
ChatGPTなどの生成AI系ツールは、添削専用じゃありません。
でも、だからこそ、どんな文章にも使える柔軟性があるのが強み。
プロンプトさえしっかり設計すれば、
「誰に向けて」「どういうトーンで」「どこを改善したいか」など、
非常に細かいカスタマイズが可能です。
特にChatGPT-4では、「改善理由」「印象の変化」まで出力させることも可能。
汎用性を重視する人や、複数ジャンルに使いたい人には非常におすすめです。
どんなツールにも「落とし穴」はあります。
以下の3点は、よくあるミスなので要注意です。
無料ツールは便利ですが、**「文字数制限」や「保存機能がない」**といった制約が多いです。
一度に長文を扱いたい場合は、有料版や拡張機能が必要になることも。
AIが指摘する「誤り」は、あくまで機械的なものです。
読み手の感情や、言葉の温度感を大事にしたい文章には不向きな場合もある。
たとえば、少し砕けた表現やユーモアが求められる場面では、
「正しすぎる文章」が逆に冷たく見えることもあります。
これは絶対ルール。
AIツールはデータを学習に使う場合があります。
社名や顧客名、プライベートな情報などは、ダミーに置き換える or 加筆後に自分で戻すのが基本。
AI添削ツールは“便利な時短ツール”だけど、選び方と使い方を間違えると、逆に手間が増えるだけ。
だからこそ、ツールの特徴を理解し、自分の目的に合った一台を選ぶことが、
“AIで文章力を伸ばす”ための第一歩になるんです。
ここまでくると、AI添削ツールもプロンプト設計もある程度理解できてきたはず。
でも実際に使っていく中で、
「なんか惜しい」「イマイチしっくりこない」
そんな場面に出くわすこと、けっこうあります。
そこで大切になるのが、**“目線の切り替え”**です。
AIに任せきりにするのではなく、こちらが「使い方の工夫」を重ねることで精度はどんどん上がっていく。
ここでは、私が実践して効果が高かった「3つの視点」を紹介します。
AIは一度で完璧な答えを出すとは限りません。
むしろ、ステップごとに少しずつ“考え方”を伝えていく方が効果的です。
たとえば、
というように、1回のプロンプトで全部をやらせるより、段階を踏んだ方が精度が上がる。
これは私が研修資料を作成するときにも使っている方法で、
「育成型プロンプト設計」として企業研修でも非常に評判が良いやり方です。
意外と見落としがちなのがここ。
私たちが頭の中で「こうしてほしい」と思っていることを、ちゃんと言語化できていないことが多いんです。
たとえば、
これを言語化してプロンプトに反映させることで、AIはあなたの“好み”に近づいていきます。
まるで、人に「自分の仕事のやり方」を引き継ぐときのように、
背景・理由・ゴールまでセットで共有してこそ、伝わる。
どんなにAIが進化しても、最終的に読むのは人間です。
そして、評価するのも人間。
だから私は、どんなにAIの出力が良くても、必ず自分の手で「意味の流れ」と「空気感」を再確認しています。
特にビジネスメールでは、
“正しいけど冷たい”
“丁寧だけどまわりくどい”
という落とし穴にハマることがよくあります。
AI添削はあくまで“8割完成ツール”。
残り2割の“人らしさ”を仕上げるのは、あなたの感覚そのものなんです。
AIはたしかに便利です。
でも、「頼る」のではなく、「使いこなす」目線で接すると、
ツールが“助手”から“パートナー”に変わる瞬間がやってきます。
そしてその時、あなたの文章は、これまでとは比べものにならないレベルに達しているはずです。
「AIに文章を添削させてみたけど、なんか微妙だった」
もしあなたがそう感じたことがあるなら、それはAIの限界ではなく、**“プロンプトの改善チャンス”**かもしれません。
この記事では、
具体例と実体験を交えて解説してきました。
AI添削は、ただの自動ツールではなく、
あなたの思考力や表現力を“拡張”してくれる存在です。
でも、その性能を引き出せるかどうかは、結局「使う人」次第。
だからこそ、いまここから「指示の出し方」=プロンプト設計を一歩ずつ見直してみてください。
最後に、ひとつだけ質問させてください。
「あなたの文章、伝わっていますか?」
AIの力を借りてでも、「伝わる」って実感できる文章に出会えたら、
それはあなたが“使いこなす人”になった証拠です。
今日から、あなたのプロンプトが変われば、
AIも、そしてあなた自身の発信力も、確実に変わっていきますよ。